豊田合成、高圧水素タンクが採用 ポータブル水素カートリッジに

2024年09月18日

ゴムタイムス社

 豊田合成は9月16日、同社の高圧水素タンクがトヨタ自動車が開発した「ポータブル水素カートリッジ」に採用されたと発表した。
 水素は使用時にCO2を排出しない次世代のエネルギーとして、脱炭素社会の実現に向けて普及が期待されている。現在、モビリティや工場での利用が進みつつあるが、将来的に暮らしの隅々までに行き渡らせるには、生活圏内まで水素を安全に運ぶ手段が求められている。
 ポータブル水素カートリッジは、水素を安全かつ手軽に持ち運び、各種機器に装着できるため、水素を燃焼させる水素調理器や燃料電池と組み合わせた電源など、幅広い用途での水素エネルギーの利用を可能にする。その内部に使用している高圧水素タンクには、燃料電池車のMIRAI向けに同社とトヨタ自動車が開発した水素貯蔵技術を応用している。
 同社は、各種モビリティや暮らしの幅広い分野における水素利用のニーズに応じたタンクの提供を通じて、今後も水素社会の実現に貢献していく。

ポータブル水素カートリッジ

ポータブル水素カートリッジ

採用された高圧水素タンク

採用された高圧水素タンク

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