東レがレッド・ドット賞受賞 次世代自動運転公共交通デザインで

2024年09月18日

ゴムタイムス社

 東レは9月17日、同社とToray Industries Europe GmbHが、Rhein-Main-Verkehrsverbund、およびneomind GmbHと共同で製作した次世代自動運転公共交通のデザインコンセプト「APURE(エーピュア)」が、世界的に権威のあるデザイン賞の一つである「Red Dot Design Award」(レッド・ドット・デザイン賞)デザインコンセプト部門においてレッド・ドット賞を受賞したよ発表した。
 「APURE」は、同社グループが持つ先端材料を最大限活用し、RMVが推進する自動運転公共交通の運行実証プロジェクト「EASY」で蓄積された搭乗者ニーズと規制・規格に関する知見を盛り込み、neomindがこれらをベースに製作した次世代自動運転公共交通のデザインコンセプトである。
 内装材料には植物由来素材やリサイクル素材に重点を置くことで、サステナビリティを考慮している。また、レイアウトは、高い収容力、安全性、快適性のバランスを実現しており、実際に走行が可能なレベルで、リアリティある設計を実現している。 今回のレッド・ドット賞の受賞は、これらのコンセプトが提供する高い価値が認められたものである。
 なお、本コンセプトに基づき、実際に乗降可能な内装を中心としたモックアップモデルを製作し、ベルリン国際見本市会場で9月24日~27日まで開催される国際鉄道技術専門見本市「InnoTrans 2024」(主催:メッセ・ベルリン)の同社ブースにてお披露目する。
 同社は今後も、「高分子化学」、「有機合成化学」、「バイオテクノロジー」そして「ナノテクノロジー」の4つのコア技術を駆使して、社会を本質的に変える力のある革新的な素材の研究・技術開発を推進することで、企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」の具現化に取り組んでいく。

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