ブリヂストンがポテンザスポーツA納入 アウディ新型EVに

2024年09月19日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは9月18日、同社の欧州グループ会社ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー(以下、BSEMEA)が、アウディ新型EV「Audi e-tron GT」の新車装着タイヤとして、同社の量産タイヤで最大となる再生資源・再生可能資源比率55%の「ENLITEN」技術搭載「POTENZA SPORT A」(ポテンザ スポーツエー)を納入すると発表した。
 「POTENZA SPORT A」は、ISCC PLUS認証を取得した再生資源・再生可能資源を原材料として使用しており、35%の再生可能資源(天然ゴムや生物由来ポリマー)と20%の再生資源(タイヤ由来粉砕ゴム、再生オイル由来のカーボンブラック、もみ殻由来シリカ、リグニン、再生資源由来の亜鉛華、再生カーボンブラック)の計55%の再生資源・再生可能資源で構成されている。
 また、同商品は、商品設計基盤技術「ENLITEN」を搭載することで、低電費に貢献する転がり抵抗の低減や再生資源・再生可能資源比率向上に加え、耐摩耗性能やウェット性能にもエッジを効かせ、欧州市場・EVに求められる性能を向上させている。これにより「Audi e-tron GT」というパワフルな車両の魅力である高い運動性能と安全性能を引き出しつつ、航続距離500kmの実現やサステナビリティへも貢献している。
 BSEMEA副社長のスティーブン・デ・ボックは「「POTENZA SPORT A」は、ブリヂストンの革新的技術とサステナビリティへのコミットメントを示しています。このタイヤは、ブリヂストンが2050年を見据えた環境長期目標として掲げる100%サステナブルマテリアル化に向け、重要なマイルストンとなるでしょう。ブリヂストンのビジョンである「サステナブルなソリューションカンパニー」の実現に向けて、ISCC PLUS認証を取得した再生資源・再生可能資源を原材料として55%使用したタイヤを量産できることを誇りに思います。」とコメントしている。
 同社は、「EV時代の新たなプレミアム」と位置付ける商品設計基盤技術「ENLITEN」を搭載したタイヤの提供を通じて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」に掲げる「Ecology 持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと」にコミットしていく。

Audi e-tron GT

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フロント:265/35 R21 101XL Y、リア:305/30 R21 104XL Y

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