ダイセルが中高生の研究を支援 採択4チームに研究費を助成 

2024年09月20日

ゴムタイムス社

 ダイセルは9月19日、リバネスが運営するサイエンスキャッスル研究費において「サイエンスキャッスル研究費2024価値共創賞」を設けたと発表した。
 全国の中高生から多数の応募をいただき、書類審査、面談を経て4件を採択した。中高生が提案する、着眼点や実行力に優れた研究テーマへの助成と同社研究員との議論や交流を通じ、次世代の研究者たちとの価値共創を追求していく。
 採択テーマ1つ目は、広尾学園高等学校、研究代表者秋庭琉衣氏のホウ素ケージド技術による細胞機能の光制御、2つ目は、長野県諏訪清稜高等学校、研究代表者小松和滉氏のオジギソウの刺激に対する記憶能のメカニズムの化学的解明、3つ目は、神山まるごと高等専門学校、研究代表者藤原雪愛氏のうずらの胚を観察しながら鶏卵殻内で人工孵化させる方法の検討、4つ目は、長野県諏訪清稜高等学校、研究代表者佐藤琢音氏、片山悠輝氏、森川源太氏のヒドラの動き方と明暗周期の関係・また低照度の恒常明下における活動量の推移となる。
 採択した4件には、研究費用として資金を助成するとともに、同社の研究員らがこれら若き研究者と約半年間にわたって研究に関する意見交換を進め、楽しみながらより有意義な成果が出ることを目指していく。また、来年2月には研究成果の発表機会と交流の場として、同社にて各チームによる研究成果発表会を開催する。
 同社は、事業の先にある未来を持続可能で豊かにしたいという思いを持ち続け、DXや AIを取り入れ、時代と共に変わる社会のニーズに応える製品を開発し提供してきた。そして、これまで以上に人間の果たす役割が重要になっていく今、同取り組みでは、次世代のイノベーションを担う中高生を対象に、自分の意志にこだわり実際に課題に取り組む果敢な挑戦をぜひ応援したいと考え、あらゆる研究や開発分野からテーマを募集した。多数の応募のなかから、ユニークな着眼点と研究に対する行動力から、上記4件を採択した。
 同社とリバネスは同取り組みを通して積極的に、好奇心旺盛で挑戦意欲の高い未来の研究者の卵たちを応援していく。

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