豊田合成がインドに工場新設 セーフティシステム製品など生産

2024年09月20日

ゴムタイムス社

 豊田合成は9月19日、インドにおける自動車生産の拡大に対応するため、カルナタカ州ハロハリに工場を新設すると発表した。
 新工場は、主要なユーザーである日系カーメーカーの生産能力の拡大に伴い、需要が伸びるエアバッグやハンドルなどのセーフティシステム製品とコンソールボックスなどの内外装部品の生産を2026年から開始する予定となる。
 効率的なモノづくりを追求するため、協働ロボットとからくり技術を組み合わせて投資コストを抑制しつつ自動化を実現する「賢い自動化工程」や、省エネ効果の高い生産設備などを導入する。また、既存のテクノパーク工場にも、バンパー、インストルメントパネルなどの内外装部品の生産設備を増設し、インド南部で最適な生産体制を構築する。
 なお、新工場は同社のグループ会社である豊田合成サウスインディアの分工場として新設する。
 インドでは、自動車市場としての急速な発展に伴う交通死亡事故の増加を背景に、同社の主力製品であるエアバッグの需要が拡大している。さらに昨今、多目的スポーツ車(SUV)の人気も高まっており、カーメーカーも生産能力の拡大を進めている。同社は、同国を重点市場と位置付け、今後も開発・生産体制を整え、安心・安全で快適なモビリティ社会の実現に貢献していく。

新工場完成イメージ

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