三洋化成工業が機能性快眠枕を共同開発 ファーマフーズとの協業で

2024年09月20日

ゴムタイムス社

 三洋化成工業(以下、三洋化成)は9月19日、ファーマフーズと睡眠をサポートする機能性快眠枕『MAC R(マックアール)』を共同開発したことを発表した。

 睡眠は、健康を維持し、勉強や仕事でのパフォーマンスをサポートするために重要な要素。しかし、近年のライフスタイルの変化によって睡眠への影響が社会問題となる中、健康や労働生産性との関係が深い睡眠の大切さが改めて見直されている。
 『MAC R』は、睡眠をサポートする3要素として「フィット感」、「通気性」、「快適性」に着目し、同社の低反発でありながら通気性にも優れるポリウレタンフォームと、ファーマフーズが開発した消臭・抗菌効果を有する卵殻由来機能材料『ランコール』を組み合わせて開発したもの。さらに、適度な硬さの高反発フォームとの二層構造とすることで、理想的な寝姿勢を保持し、快適な睡眠環境を提供する。
 本製品は、ファーマフーズから2024年10月上旬より発売開始される予定。

 ふんわり層には、同社が独自設計した低反発性と通気性を両立したポリウレタンフォームを使用した。一般的に低反発フォームは通気性が悪く、蒸れやすいという課題があったが、これまで蓄積したウレタンに関する技術と知見を生かし、低反発と通気性の両立を実現している。『MAC R』に使用した低反発フォームは、頭の形に心地よくフィットし、体圧を分散して局部の圧迫を軽減するとともに、市販の低反発フォームの約6倍以上の通気性を実現し、頭部のムレを防止する。
 また、ファーマフーズの卵の殻を資源としてアップサイクルした機能性材料『ランコール』を配合し、加齢臭などのいやな匂いに対する消臭性、抗菌性を付与し、快適な睡眠環境を提供する。
 しっかり層は、頭部、首、肩に負担のかからない高さになるように設計した。高反発フォームを使用し、適度な硬さと反発性により、頭部と首の部分を安定させ、理想的な寝姿勢を保持する。
 このような機能から、『MAC R』は、睡眠環境向上への貢献が期待できる。今後は、『MAC R』に使用した技術を、枕だけでなくマットレスなどへの展開も検討していく予定。同社は、今後も引き続き高機能なポリウレタンフォームを通じて様々なニーズに対するソリューションを提供していく。

『MAC R(マックアール)』

『MAC R(マックアール)』

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