安全靴や作業着等を販売するミドリ安全は9月20日、使用済みヘルメットを再利用したヘルメットホルダー「SCキーパー2 ECO」を、2024年9月24日より各種Webサイト等で販売開始することを発表した。
同製品は、同社の独自の回収型リサイクルシステム「ミドリワイダクス」を活用したもので、使用済みのヘルメット(ABS製)を再利用した、同社の環境配慮ヘルメット関連商材の一つとなる。
SCキーパー2 ECOの材質はABS、サイズは幅275mm×高さ323mm×最大厚さ117mm、重さは340g、付属品はタッピングねじ×3本・ワッシャ×3個、標準価格は2000円(税別)、CO2削減量はSCキーパー2との原材料比較した時に約564gとなる。磁石式・ねじ式兼用タイプは1ヵ掛となり、一部の特大帽は使用できない。耐荷重は両フック合計で2kg程度が目安となる。
同社が展開する「ミドリワイダクス(MIDORI WIDEACS)」は、産業廃棄物処理に新たな基準を打ち立てる革新的な回収型リサイクルシステム。環境大臣から広域認定を取得し、全国規模で使用済み作業用品の回収とリサイクルを実現することで、循環型社会の形成に大きく貢献している。
対象となる製品は、ユニフォーム、ヘルメット、安全靴から手袋、マスク、メガネまで多岐にわたる。これらの使用済み製品は、マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルにより、新たな産業用資材として再生される。
ミドリワイダクスの特長は、環境負荷の大幅な低減と、ユーザー企業の業務効率化の両立にある。従来の焼却処理を避けることで、廃棄物1トンあたり約2トンのCO2排出削減を実現。さらに、マニフェスト発行や処理業者との個別契約が不要となり、簡便な回収依頼が可能になるなど、産業廃棄物管理業務の軽減にも貢献している。
この革新的な取り組みは業界からも高く評価され、2017年には「エコマークアワード」最優秀賞を受賞。製造元としてリサイクルを前提とした素材開発から販売、回収まで一貫したシステムを構築した点が高く評価された。
ミドリワイダクスは、企業の環境負荷低減と法令順守を支援しながら、効率的な産業廃棄物のリサイクルを推進している。今後も持続可能な社会の実現に向けて、環境保全と企業活動の両立をサポートし続けていく。同社は、この革新的なシステムを通じて、より良い未来の創造に貢献していくとしている。