レゾナックが株式譲渡 米Altarisに再生医療事業を

2024年09月25日

ゴムタイムス社

 レゾナックは9月24日、米国を拠点としてヘルスケアセクターに特化した豊富な投資実績を有するAltarisがサービスを提供するファンドとの間で、再生医療事業を手掛けるMinaris Regenerative Medicine、 Minaris Regenerative Medicine、及びMinaris Regenerative Medicine(3社を総称して「Minaris」)の全発行済株式を、Altarisに譲渡する株式譲渡契約を締結したと発表した。
 Minarisは再生医療等製品の製法開発・受託製造事業(再生医療CDMO事業)について日本、アメリカおよび欧州の国や地域で展開し、グローバルにサービスを提供してきた。
 一方で、同社グループは、2020年12月10日に発表した「統合新会社の長期ビジョン(2021~2030)」で示した通り、世界トップクラスの機能性化学メーカーとして、持続可能なグローバル社会の発展に貢献することを目指している。その実現に向けた取り組みの一つとして、最適な経営資源の配分及び事業ポートフォリオの見直し・入れ替えを行っている。
 こうした中、再生医療CDMO事業の在り方について、あらゆる選択肢を慎重に検討した結果、Altarisとの間で同取引を推進することを決定した。Altarisは、ヘルスケアセクターで20年以上の投資実績を持ち、業界に関する専門的知見及び経営資源を有している。Altarisのもとで事業拡大を図ることが、Minarisの取引先及び同社に従事する従業員を含む各ステークホルダーにとって最適であると判断した。
 同社グループは「化学の力で社会を変える」をパーパス(存在意義)とし、共創型化学会社として、志を共にするステークホルダーや共同体との共創を通じてよりよい社会を創り出し、持続可能なグローバル社会の発展に貢献することを目指して変革を進める。
 同取引は、株式譲渡契約に定める前提条件が満たされることを条件とし、2025年第1四半期の完了を予定している。
 なお、同取引による同社業績への影響は軽微と見込んでいる。

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