旭化成は9月25日、北米の地域統括会社である旭化成アメリカ(AKA)の本社を本年11月1日に米国ミシガン州ノバイ市に移転すると発表した。
ノバイには既にマーケティング拠点事務所があり、今回の移転によりこれらの拠点を統合し、ニューヨーク事務所は閉鎖する。
同社の北米進出は、1959年にニューヨークに駐在員事務所を設立したことから始まり、1971年には本格的な事業の開始と共にニューヨークを本社としてAKAを設立した。2019年には、自動車分野を中心としたマーケティング活動強化のために自動車関連メーカーが集積するデトロイト市近郊にノバイ事務所を開設し、更に2023年に事務所を拡張している。
また、同社は中期経営計画2024~Be a Trailblazer~において、同社グループの今後の成長を牽引する10の事業をGrowth Gears(“GG10”)として位置付けており、ヘルスケア、セパレータ、自動車内装材、住宅などを中心に、多くの分野で北米市場への積極投資を行っている。
米国における売上高も2014年度~2023年度までの10年間で3倍以上(米ドルベース)に成長をしており、北米は今後もグループの成長をけん引する地域として期待されている。
AKAはその主機能として、北米のグループ各社に管理支援サービスを提供しているが、これまでニューヨーク本社で行っていた経営企画、財務、経理、人事、知財といった機能をノバイに集約することでさらなる高度化および効率化を図る。
旭化成アメリカ取締役社長三浦琢磨氏は、「北米ではグループ各社がマテリアル、住宅、ヘルスケアの各領域で事業を展開しており、その活動エリアは米国東海岸から西海岸、カナダ、メキシコに至るまで広大。ノバイは当社が事業展開する各地域へのアクセスに優れた立地であり、今回の機能集約により北米の各事業との連携および管理支援業務を一層強化し、グループのシナジーを最大化すべく活動していく。」とコメントしている。
2024年09月26日