帝人フロンティアは9月26日、同社のリサイクルポリエステル原料を一部に使用したタテ型不織布が、阪神電気鉄道と阪神甲子園球場が2025年3月に開設する阪神タイガースファーム(2軍)の新球場「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」において、コクヨが設計・生産するバックネット裏前方エリア観客席(約150席)の背中部分のクッション材に採用されたと発表した。
このタテ型不織布は優れた耐久性・通気性や軽量性などの機能を有することから、高機能クッション材として高い評価を得ており、多くの採用実績がある。
同社と阪神甲子園球場は、球場内で分別回収した使用済みポリエステル製ビール用プラスチックカップからリサイクルポリエステル原料を製造し、その原料を球場内イベントで配布するノベルティや、同球場のラバーフェンスのクッション材の一部原料に使用するなど、環境に配慮した取り組みを2012年から開始した。このたび採用されたタテ型不織布も、この取組みにより製造されたリサイクルポリエステル原料を一部に使用している。
同社は、環境戦略「THINK ECO」を掲げ、環境配慮型の素材や製品を幅広く展開するとともに、環境にやさしい活動や仕組みづくりにも取り組んでいる。
今後も環境負荷低減に向けた素材および技術開発や環境保全活動の取り組みを積極的に推進することにより、「地球環境に優しい企業」としてのプレゼンスの向上を目指していく。
2024年09月27日