古河電工が新ラインナップ追加 再エネに最適なケーブル保護管

2024年09月27日

ゴムタイムス社

 古河電気工業は9月26日、同社と古河樹脂加工株式会社が再生可能エネルギーの地中送電に最適な電力用ケーブル保護管「SFVP」の新たなラインナップとしてφ150タイプおよびφ200タイプを追加し、2024年9月26日より発売すると発表した。
 2050年カーボンニュートラル実現に向けて、洋上風力発電など再生可能エネルギーの普及拡大が期待されるなか、発電適地から各電力会社の系統につなげるため数十kmにおよぶ送電線路(自営線)を設置する必要があり、敷設コストや建設現場の人手不足が課題となっている。同社では、これらの課題を解決すべく、地中埋設管エフレックスシリーズの製造で蓄積した構造設計に関する知見や材料研究の成果を活かして、地中送電路向けとして今年1月より電力用ケーブル保護管SFVPを販売しているが、サイズラインナップの拡大に対する顧客からの要望が高まっていた。
 この度、電力用ケーブル保護管SFVPの新たなラインナップとして、従来のφ130タイプに加え、φ150タイプおよびφ200タイプを追加し、2024年9月26日より発売する。
 本製品は、同社独自設計により、外から力が加わったときにたわむ性質を抑え、優れた通線性を有することから、特別高圧電力ケーブルの保護に適している。また、重量が従来の塩ビ管(他社製品)と比較して約3分の1と軽いことから、小運搬や掘削溝への荷下ろしも人力で行うことが可能で、重機等でまとめて吊る場合にも、パイプの両端が垂れず荷下ろしがスムーズである。さらに、施工時には曲がり菅を必要としないため、現場の組み立て作業などが不要となり、省力化にも貢献する。
 同社は今後も電線ケーブル用可とう管路材のトップメーカとして埋設管・露出管の技術開発に取り組み、真に豊かで持続可能な社会の実現に貢献するという基本理念のもと、信頼性の高い製品を提案していく。
 同社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めている。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献する。

SFVPを運搬する様子

SFVPを運搬する様子

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