横浜ゴム、再生可能原料比60%タイヤ供給 スーパーフォーミュラ大運動会に

2024年09月30日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは9月27日、「全日本スーパーフォーミュラ選手権(以下、スーパーフォーミュラ)」第6・7戦に合わせて開催されるファンイベント「SUPER FORMULA大運動会」のデモンストレーション走行(以下、デモラン)に再生可能原料比率約60%の「ADVAN(アドバン)」プロトタイプレーシングタイヤを供給すると発表した。レースおよび大運動会は10月12日、13日に富士スピードウェイで行われ、12日に実施されるデモランのドライバーはスーパーフォーミュラを統括する(株)日本レースプロモーション(以下、JRP)の近藤真彦会長が務める。
※プロトタイプレーシングタイヤはデモランのみ使用される。
 大運動会は来場者とともに盛り上がるイベント「AUTUMN FESTA」のコンテンツのひとつとして実施され、競技マシン向けエンジンを供給するTOYOTA(赤組)とHonda(白組)の対決という演出を通して「競うことの楽しさ」や「勝つことの喜び」を感じてもらうことを目的としている。近藤真彦会長が、開発車両であるRed Tiger SF23(赤寅)のデモランを実施し、「SUPER FORMULA大運動会」にエールを送り、大会を盛り上げる。
 また、JRPが推進するサステナブルなモータースポーツづくりを目的としたプロジェクト「SUPER FORMULA NEXT50(ゴー)」を知ってもらう一環としてカーボンニュートラルへの取り組みを訴求し、「赤寅」には当社の「ADVAN」プロトタイプレーシングタイヤが装着される。
 同社は、カーボンニュートラルの達成とモータースポーツの持続可能な発展を目指す活動の一環として「SUPER FORMULA NEXT50(ゴー)」に賛同し、2023年からスーパーフォーミュラに再生可能原料比率約33%のレーシングタイヤを供給するとともに、再生可能原料比率をさらに高めたタイヤの開発を継続している。
 今回デモランに提供するプロトタイプレーシングタイヤは、現在供給しているレーシングタイヤ仕様に籾殻シリカ、植物由来オイル、サーキュラーカーボンブラック(原料のオイルを熱分解油や植物油に置き換えて製造したカーボンブラック)などを新たに採用することで再生可能原料比率を約60%まで向上させている。
 なお、同社は生産拠点におけるカーボンニュートラル化にも取り組んでおり、モータースポーツ用タイヤを生産する三島工場のモータースポーツ用タイヤ生産ラインはすべて再生可能エネルギー電力を使用している。
 同社は2024年度から2026年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」のタイヤ消費財戦略において高付加価値品比率の最大化を掲げ、グローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」、「ウィンタータイヤ」、そして18インチ以上のタイヤの拡販に取り組んでいる。その中で、モータースポーツ活動を「ADVAN」「GEOLANDAR」のブランド価値向上の場と位置付け、トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまでグローバルでの多岐にわたるモータースポーツ競技に参戦している。

デモランで使用されるRed Tiger SF23と近藤会長

デモランで使用されるRed Tiger SF23と近藤会長

デモランに向けてテスト走行をするRed Tiger SF23

デモランに向けてテスト走行をするRed Tiger SF23

「ADVAN」プロトタイプレーシングタイヤ

「ADVAN」プロトタイプレーシングタイヤ

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