中国の半導体封止材新工場 住友ベークライト、竣工式実施

2024年09月27日

ゴムタイムス社

 住友ベークライトは半導体封止材の中国グループ会社(蘇州住友電木有限公司)で建設してきた新工場が完成し、24年9月20日に竣工式を行った。同社は半導体封止材で世界でトップの約40%のシェア(同社推定)を有している。新工場の投資金額は66億円。
 新工場は、蘇州工業園区内に新たに土地を確保、工場を建設し、中国内の生産能力を1・3倍に拡大することで十分な供給能力を確保する。今後はさらに拡大が見込まれる中国市場に向けて、スマートフォンやパソコン、家電用途などの半導体関連に加えて、パワーデバイスやモビリティ用途、さらには先端AI用途においても中国市場でのシェアを高めていく。
 また、同工場は最新の生産工場として、工程自動化、AI、IoTによる自動工程監視に加え、中国で厳しくなりつつある安全・環境規制に対応するため、再生可能エネルギー由来の電力を全面的に採用し、エネルギー利用の高効率化を図る。さらに、最新の環境保護装置を導入して安心・ 安全で環境に負荷が少なく、且つ省エネルギーで生産することでカーボンニュートラルの実現にも寄与していく。
 同社は半導体封止材の生産拠点を日本、シンガポール、台湾そして中国の4拠点に有し、主要市場に対して安定供給を図る世界戦略を展開、各地域の顧客ニーズに的確かつ、スピーディに応え事業拡大を目指す。

新工場全景

 

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