TOYO TIREグループは9月27日、秋の全国交通安全運動期間中の9月23日、伊丹交通安全協議会が主催する「交通安全フェスタ in いたみ 2024」に協力し、会場(阪神自動車学院)内でタイヤ安全啓発活動を実施したことを発表した。
会場内には同社独自のドライブシミュレーターを設営し、同イベントの来場者にシミュレーション体験を通じて適正な状態でタイヤを使用することの大切さを呼びかけた。
伊丹交通安全協議会では、毎年、秋の全国交通安全運動期間中に、交通事故減少と交通安全意識向上を目的に当イベントを開催している。
同社、および国内販売子会社のトーヨータイヤジャパンは、タイヤを製造・販売する企業として、ドライバーの皆様へ日常的なタイヤ点検の重要性を伝えることを大事な使命だと考え、2019年より、体験型の啓発活動として、ドライブシミュレーターを活用したタイヤ安全啓発活動を開始した。同装置は、タイヤの溝が適正にある場合と摩耗している場合の制動距離の違い、雨天時の摩耗タイヤでのコーナリング走行、走行中のバーストなど、ドライバーが実際に進んで体験することができないシチュエーションを疑似的に体験できるもの。
当日は家族連れをはじめ多くの来場者がマイカー点検教室、自転車教室、そして当社のシミュレーター体験などのプログラムを通して、交通安全を学んでいた。
アンケートでは、ドライブシミュレーターを体験したすべての来場者が「タイヤの安全に対する意識が高まった」と回答した。また、「摩耗したタイヤや空気圧の低いタイヤの危険性がわかったので、これからはしっかりと日常点検をしたい」「帰宅したら、すぐに溝の確認をする」といった声もあった。
兵庫県警察本部伊丹警察署の丸山文勝署長は「市民の方が、タイヤ点検の必要性を学べる良い機会になりました。交通安全は社会全体で取り組むべきものであり、タイヤメーカーであるTOYO TIREには、今後も啓発活動に協力いただけると大変ありがたい」とコメントした。
同社グループでは、昨年から春と秋の全国交通安全運動期間中に、生産拠点の地元警察署(三重県警察本部いなべ警察署および宮城県警察本部岩沼警察署)と協働して、交通安全やタイヤの適正使用の訴求を行なっており、今回初めて、同社の本社が所在する伊丹市でも同様の取り組みを行なった。この活動はモビリティ社会の安全性向上のために、大きな意義があるものだと考えている。同社はこれからもタイヤメーカーとしてタイヤユーザーへの安全啓発を継続していく。また、地域における安全安心なモビリティ社会の実現に向けて、当社事業拠点の地元警察をはじめとする地域住民とともに、タイヤを適正に使用することの重要性を訴求していくとしている。
同社は、モビリティ産業の一角を担うタイヤメーカーとして、製品を「開発し、製造し、販売し」という事業活動にとどまらず、ユーザーの安全を想い、さまざまなメッセージを届けていくことが大切だと考えている。
すべてのドライバーに「気をつけて行ってらっしゃい」という気持ちを込めて事業活動に取り組んでいきたいと考え、「気をつけてね」を「DRIVE SAFE!」と英語で表わし、TOYO TIRES 「DRIVE SAFE! Project」を通して「安全」に関わる社会とのコミュニケーションを行なっている。
ドライブシミュレーターを用いたタイヤ安全啓発活動のほか、JATMA(日本自動車タイヤ協会)による安全啓発の周知協力、同社グループのメンテナンス作業員を対象とするトラック・バスタイヤ作業コンテストを通じた技術の向上や研鑽などを行なっている。