旭化成が最高ランク取得 「DBJ環境格付」融資で

2024年10月02日

ゴムタイムス社

 旭化成は9月30日、日本政策投資銀行(以下「DBJ」)の「DBJ環境格付」融資で「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的と認められる企業」として最高ランクの格付を取得したことを発表した。
 「DBJ環境格付」融資は、スクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定する、DBJが2004年に世界で先駆的に開発した融資メニューで、環境経営に関するDBJの長年の知見にもとづくもの。
 今回の格付では、以下の点が高く評価された。

 『「健康で快適な生活」と「環境との共生」の実現』を目指して、次の成長を牽引する「10のGrowth Gears(GG10)」を定義し、水素関連や蓄エネルギー等への積極的な投資や研究開発によりポートフォリオ変革に向けて着実に歩みを進めるとともに、イノベーションの継続的な創出に向けて従業員の終身成長を促しながら、「持続可能な社会への貢献」と「持続的な企業価値向上」の好循環に資する取り組みを展開している点。

 カーボンニュートラルの達成に向け、インターナルカーボンプライシング制度や製造プロセス改善等によるScope1&2の削減だけでなく、環境貢献製品によるGHG削減貢献の拡大を企図して2030年目標を設定して開発に取り組み、カーボンフットプリントにより環境価値を明示しながら、事業を通じた社会課題解決に尽力している点。

 マテリアリティの一つに「循環型社会への取り組み」を掲げ、ISCC PLUS認証を取得しバイオマス原料を活用した製品を展開するとともに、廃プラスチックの再利用等を促す「BLUE Plastics プロジェクト」を自ら立ち上げ、他社と共に製品リサイクルのチェーンの可視化により消費者の認知と行動変容の促進を目指すなど、資源の循環利用に向けて精励している点。

 同社グループは、『中期経営計画2024 ~Be a Trailblazer~』において、「持続可能な社会への貢献」と「持続的な企業価値向上」の2つのサステナビリティの好循環の実現に向け、長期的な目指す姿への到達に向けて挑戦を続けるとしている。

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