三洋貿易は10月2日、森常と共同開発した環境に優しい第4の素材「QUARTECH(クアルテック)」を10月15日~17日まで東京ビッグサイトで開催されるFaW TOKYO 2024に出展することを発表した。
クアルテックは森常と同社が2021年よりタッグを組み「繊維から、まるで本革のような新しい生地を作る」をコンセプトに共同開発したブランド。
この名前には3つの素材(ファブリック・本革・合皮)のどの素材とも違う「第4の素材」という意味がこめられている。
革製品を取り巻く環境は、畜産や皮の加工による環境負荷、動物愛護などの理由による意識変化や環境負荷も問題視され、海外のみならず国内でも近年大きく変化している。
そのような流れの中で開発されたクアルテックは、主原料がリサイクルポリエステルのみのモノマテリアルで作られており、環境負荷低減に貢献できる繊維素材。そしてポリエステル素材で作られているためリサイクルしやすく、クアルテックを作る段階で発生した端材をリサイクルし、新たなクアルテックとしてまた生み出すことも可能。
生地でありながらも革のような風合いを持ち、かつ軽量なこの新素材の用途は幅広く、自動車や家具、アパレルなど様々な業界で活用することができる。
同社ではこれからも事業を通じて世の中の課題解決に貢献していくとしている。