UBEが宇部スチールを譲渡 アイ・シグマ・キャピタルへ

2024年10月04日

ゴムタイムス社

 UBEは10月3日、UBEマシナリーの子会社で製鋼事業を営む宇部スチールの経営権を、丸紅が100%出資するアイ・シグマ・キャピタルへ譲渡することを決定したと発表した。
 宇部スチールは、新しい経営体制のもとで、一層の成長を図っていく。なお、同社は、本経営権譲渡にあたりアイ・シグマ・キャピタルが設立し宇部スチールの全ての株式を保有する特別目的会社(SPC)に対して15・75%を出資する。残る株式84・25%はアイ・シグマ・キャピタルが管理・運営するアイ・シグマ事業支援ファンド4号投資事業有限責任組合が出資する。
 宇部スチールは、普通鋼電炉メーカーとして製鋼事業及び鋳造事業を行っている。国内の鉄鋼需要の減少が見込まれる一方で、電気炉はカーボンニュートラルに資する製鋼法として認知されており、今後、製鋼業界は事業構造が大きく変化していくことが予想される。このような事業環境を踏まえて、資本提携を含む経営戦略を広く検討してきた結果、このたびアイ・シグマ・キャピタルに宇部スチールの経営権を譲渡することとした。
 宇部スチールは、これまで培ってきた事業基盤に、アイ・シグマ・キャピタル並びにその親会社である丸紅が有する広範な国内外のネットワーク、経営ノウハウを有機的に結合させることで、販路の拡大、物流・調達の効率化を進め、企業価値の向上に努めていく。

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