クーラント液メンテを本格提案 カンケンフローシステムがPR

2024年10月06日

ゴムタイムス社

 カンケンフローシステム(大阪府寝屋川市、飯野勝久社長)は、新規事業開拓の取り組みの一環として、クーラント液メンテナンスのソリューション提案を本格開始している。10月2~4日にインテックス大阪で開かれたものづくりワールド大阪では、自社単独のブースを初めて出展し、クーラント液のメンテナンスに関する設備を出品した。
 昭和46年創業の同社は、これまで建設機械向けの高圧・油圧ホースのアッセンブリやホース、金具などを取り扱ってきた。新規事業の取組みを始めた理由について飯野社長は「高圧・油圧ホースの国内市場が今後大きく伸びるのは難しい。クーラント液のメンテナンス設備だけでなく、お客様のさまざまなニーズに応えるべく、今後も新規事業の開拓に力を入れていきたい」と意欲を燃やす。
 同社が取り扱うクーラント液のメンテナンス設備は中国製。最近から販売を本格的にスタートした。ブースでは浮上油回収機(スキーマ)、スラッジ回収機(バキュームクリーナー付)、スラッジ回収機(鉄系切削粉用)を紹介した。いずれも金属加工業者の工場設備で使われるクーラント液のメンテナンスとして用いられる。浮上油回収機(スキーマ)は、クーラント液に浮かぶ油のみを回収する装置。主な特徴は、浮上油を除去したクーラント液はオゾン殺菌で殺菌・悪臭を抑える。さらに、装置に内蔵されているステンレスフィルターは取外可能で、消耗品を購入することがない。クーラント液の汚れは15分程度できれいになるという。
 スラッジ回収機(バキュームクリーナ付)は、クーラント液に混入したスラッジ(機械を使用する際に生じる金属粉やサビなどの余剰物)を回収する装置。主な特徴は、スラッジの吸込みにエアーポンプを使用、吸込み用アタッチメントを3種類用意、電動ポンプによりタンク底に溜まったスラッジ金属切粉や削粉の吸込みを回収する。
 キャスター付で工場内の移動が容易(移動式)な点も特徴の一つ。設備の詳しい特徴は、ユーチューブチャンネル(カンケンフローチャンネル)で公開されている。

クーラント液メンテ機器

 

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー