住友ゴムが川崎重、神戸製鋼と実施 女性エンジニアの交流会

2024年10月09日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は10月8日、川崎重工業と神戸製鋼所の3社合同で、9月25日に女性エンジニアを対象にした「第4回 神戸モノづくり企業 技術系女性交流会」を実施したことを発表した。

 3社は、神戸に拠点を置くモノづくり企業として、従来からダイバーシティ活動に関する情報共有を実施してきた。その中で、各社の女性エンジニアから「仕事と私生活を充実させるための情報提供やネットワーキングを行う場が少ない」という共通の声があったことから、共同で交流会を開催するに至った。

 4回目となる今回は参加者の対象範囲を拡大して、3社とそのグループ会社に加え、京セラ、シスメックス、ヤンマーホールディングス、兵庫県の女性エンジニアをゲストとして迎え、過去最高となる160名(内、オンライン90名)の女性エンジニアとその女性エンジニアを支える上司が、「技術系管理職のリアル ~キャリアにおける期待と不安の解像度を上げる~」をテーマに、パネルディスカッションやグループディスカッションを行った。

 パネルディスカッションでは、3社から1名ずつ技術系管理職の従業員が登壇し「管理職のリアル」について語った。参加者から事前に集めた質問を踏まえ、管理職昇格前に抱いていた不安の乗り越え方や管理職になって良かった事、日々のワークライフバランスのために工夫していることや部下とのコミュニケーションで大事にしていること等について意見交換をした。

 また、参加者同士で管理職になることへの期待や不安について考えるグループディスカッションも行われた。女性エンジニアからは、「皆同じ悩みがあることに共感できた。皆、悩みを抱えながら頑張っていて、自分だけではないと思うと勇気が出た」「職場の上司、先輩に自分からは質問しづらいリアルな話がきけて、自分が不安に思っていることがクリアになった。自身のキャリアを考えるきっかけになった」、上司からは「女性社員がどのような悩みをもっているのか、どんな葛藤をしているのかを気づくことができた」「他社の管理職とマネジメントの悩みを共有する機会は初めてで有意義だった」など、勇気付けられたというコメントが多く寄せられた。

 今後も、3社は、参加者からの意見を取り入れながら女性エンジニアが活躍できるようにイベントの開催などの支援を続けていくとともに、すべての従業員がイキイキと働き続けられる職場づくりを進めていくとしている。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

グループディスカッションの様子

グループディスカッションの様子

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー