UBEは10月9日、DX推進施策(Smart Factory Factory)の一つとして、製造現場の労働生産性を向上させる工場運転管理システムを構築することを発表した。
同社では現在、工場の製造現場は工場運営に係る膨大な業務を抱えており、それぞれの現場で紙管理・転記などの手作業や、業務の属人化といった多くの問題が生じており、これらの問題を解消し現場の労働生産性を向上させるため、工場運転管理システムを構築する。システム上で作業指示や運転記録などの情報共有を可能にすることで、業務管理を強化するとともにペーパーレス化を推進し、作業の効率化を実現していく。また過去のトラブル事例をまとめた教育資料としても活用するなど、安全性の向上も目指していく。さらに、将来は他のシステムやモバイル端末との連携によるデータの一元管理を行う仕組みを構築することで、製造現場における業務変革を実現していく。2026年度には工場運営に係る人員一人当たりで、年間66時間(全体で4万1千時間)の業務効率改善効果を見込んでいる。
又同社は、現中期経営計画の「基本方針と重点施策」の一つに、「DXの推進による企業価値の向上と顧客価値の創出」を掲げており、「Business Transformation with Digital」を目標に、10の領域(①Smart Factory、②Digital Marketing、③Velocity R&D、④Digital Management、⑤Digital SCM、⑥Digital ESG、⑦Digital Back office、⑧Digital HR、⑨Branding、⑩Data Analytics & AI)でDXを推進している。引き続き、デジタル技術を活用したビジネス変革によって持続的成長を加速させていくとしている。