豊田合成、新建屋で生産開始 印・ニムラナ工場を拡張

2024年10月15日

ゴムタイムス社

 豊田合成は10月10日、インドにおける安全規制の強化を背景とするエアバッグの需要拡大に対応するため、豊田合成ウノミンダインディアのニムラナ工場を拡張し、2024年9月には新たな建屋での生産を開始したと発表した。
 ニムラナ工場は2008年4月設立、インドのラジャスタン州ニムラナにあり、土地面積は約7万8000㎡。拡張後の建屋面積は、これまでの約2万1000㎡から約3万5000㎡となる。生産品目はセーフティシステム製品(各種エアバッグ・ハンドル等)とウェザストリップ製品、従業員数は2024年3月末時点で約1500名。
 インドでは従来から車両搭載が増えていた前面衝突対応のエアバッグに加え、今後は車両の衝突安全アセスメントの強化により、側面衝突に対応するエアバッグ(サイドエアバッグ・カーテンエアバッグ)の装着の進展が見込まれている。同社はカーメーカーのニーズに迅速に対応するため、同国での開発・生産体制を整えており、その一環としてニムラナ工場を拡張した。
 10月9日に行われた開所式では、同社の齋藤社長が「この新建屋で生産されるエアバッグ製品の提供を通じて、お客様のニーズにお応えすると共に、これらの安全装置の普及により、インドの安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献していきます」と抱負を述べている。

 

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