椿本チエイン(本社=大阪市北区、長勇社長 )は、1月12日付で中国・天津市に産業用チェーンの製造子会社「椿本鏈条(天津)有限公司」を設立したと16日発表した。2月より工場建設開始、10月より量産開始の予定。
同社は、2012年度を最終年度とする中期経営計画(3ヵ年計画)において、「ボリュームゾーン・中国市場での事業拡大」を掲げ、中国市場での事業強化を加速している。これまで中国市場向け産業用チェーンは、日系進出企業を主要ターゲットに日本から輸出、上海の販売子会社を通じて販売してきた。しかし、成長著しい中国市場で事業拡大を図るには、タイムリーな生産供給体制構築と現地ニーズに合致した商品開発が不可欠であることから、新たに天津市内に工場用地を取得、製造子会社を新設するもの。
当初は、受注生産品である搬送用チェーン(コンベヤチェーン)の生産からスタート。同社が得意とするハイエンド商品を中心に順次製造品種を拡大し、①日系進出企業、中国現地企業を含めた市場開拓、②受注・生産・販売までのリードタイム短縮、③現地調達推進によるコスト競争力強化等を進め、中国市場でのシェア拡大を図る。
<椿本鏈条(天津)有限公司>
代表者=董事長(非常勤)鈴木恭(取締役常務執行役員 チェーン製造事業部長)
所在地=中国天津市静海経済開発区北区8号路南側
資本金=38・5 百万US ドル(約30億円)
出資比率=椿本チエイン90%、東安10%
会社設立=2012 年1 月12日
生産開始=2012 年10 月1 日(予定)
事業内容=産業用チェーンほか各種動力伝動装置の設計・製造・販売 等
従業員数=2012 年度 約50名、 3年後(2015年度)約150名
工場規模=敷地面積約60、000 ㎡、工場延床面積 13、000 ㎡
販売計画=2012 年度2億円(10~12 月)、 3年後(2015年度)約45億円
2012年01月17日