島津製作所が分析計などで受賞 グッドデザイン賞を

2024年10月17日

ゴムタイムス社

 島津製作所は10月16日、同社のガスクロマトグラフ質量分析計「GCMSーQP2050」、ガスクロマトグラフ「BrevisGCー2050」、サイエンスアート「WONDER POWDER」が、2024年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した。
 同賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承した日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨運動として知られ、国内外の多くの企業や団体が参加している。産業の発展と暮らしの質の向上を図るデザインを身の回りのさまざまな分野から見い出し、広く伝えることを目的としている。
 審査委員の評価は以下の通り。
 ガスクロマトグラフ質量分析計「GCMSーQP2050」は、「従来機からの大幅な小型化により、設置場所の自由度と検査環境の向上を実現している。加えてフロントパネルのコントラストの明快な分割は引き締まった視覚的印象を与えるだけでなく、ユーザーの操作を適切に誘導しシリーズとしてのデザインを表出し得るものとなっている。ロック機能を廃したという開閉蓋など、細やかなユーザビリティ向上への配慮や細やかな合理化も成されており、50年に渡って提供してきた分析計の集大成とも言える内容となっている。」と評価された。
 ガスクロマトグラフ「BrevisGCー2050」は、「コンパクトさを追求しながら、外装マテリアルの工夫により複数台並べた際の視覚的な統一感も考慮されており、ラボ内の作業効率を総合的に向上させるデザインである。装置内部の構成見直しによる本体のコンパクト化、消費電力とガス使用量の削減、そして属人的な経験値に頼らない操作性の向上によって、ラボへの導入ハードルを下げた。持続可能な未来を築くための研究現場における、さらなる活躍が期待される。」と評価された。
 サイエンスアート「WONDER POWDER」は、「さまざまな素材を粉末にして液体の中に入れたときの「美しさ」を、自分の手で動かしながら体験・体感できる興味深い展示である。幅広い世代に科学への興味関心を持ってもらうために、難しい説明ではなく「美しさ」から伝える、というところは良いアプローチだと感じる。美しさを体感したすぐ横にデータが置いてあるのも良い。可能なら粉をつくるところから参加してみたい。」と評価された。

受賞した同社製品とアート作品

受賞した同社製品とアート作品

 

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