TOYO TIREは10月16日、同社製小型EVトラック専用タイヤ「NANOENERGY M151 EV(ナノエナジー エム イチゴイチ イーブイ)」、「NANOENERGY M951 EV(ナノエナジー エム キューゴイチ イーブイ)」が、シリーズとして2024年度グッドデザイン賞を受賞したことを発表した。
グッドデザイン賞は、1957年に創設され、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨を行なう仕組み。日本屈指のデザイナーや建築家などで構成される審査委員会が、有形無形を問わず、人が理想や目的を果たすために築いたあらゆるものごとをデザインとしてとらえ、評価している。
今回受賞したタイヤシリーズは、いずれも同社初となる小型EVトラック専用タイヤ。今後、活用拡大が見込まれる小型EVトラックに対し、夏タイヤ・冬タイヤの2商品を開発することで、すべてのシーズンに対応した。
2商品ともに、EV特有の高トルクによる早期摩耗を抑制するべく、EV専用非対称トレッドパターンを採用。リブ(縦溝)パターンによって耐摩耗性能を、ブロックパターンによってトラクション性能を両立した。また、ゴムコンパウンドのエネルギーロスを低減できる独自のプロセス技術「Nano Composite Polymer(ナノ・コンポジット・ポリマー)」を用いて、最適なコンパウンドを設計。転がり抵抗の低減と耐摩耗性能の両立を実現した。輸送業界のEV化に伴う需要にデザイン面からアプローチした点と、性能向上と耐久性向上を高い次元で両立した点が、審査員の高い評価を獲得した。
審査員は評価点として、「EV化の進む輸送業界の新しい需要に注目した一点。今までのディーゼル車両に比べタイヤへの負荷が異なるEVの特徴に合わせ、リブとブロックを合わせたゾーニング・デザインによりモジュール的にそれらの新しい課題に対応するデザインコンセプトは秀逸である。また、性能の向上とともに耐久性の向上にも成功した点も評価すべき点である。」とコメントしている。
同社は今後もマーケットの情報を広く収集し、タイヤに求められる性能とデザイン性を両立させた付加価値の高い商品開発に取り組んでいくとしている。