デンカの連結子会社であるデンカアステックは10月16日、トイレ洗浄水用雨水タンク「PURE EDEN(ピュアエデン)」にて、2024年度グッドデザイン賞を受賞したことを発表した。
「PURE EDEN(ピュアエデン)」は、雨水利用研究の第一人者である福井工業大学の笠井利浩教授との共同研究で開発した。日常的に雨を水資源として利用しながら、災害発生時にも普段通りトイレ洗浄用として使用できる雨水タンク。11月1日(金)から東京ミッドタウン(東京都港区)で開催される、最新のグッドデザインが集まる「グッドデザインエキシビション2024」にて、本年度受賞デザインとして紹介されることになった。
同社グループは、経営計画「Mission 2030」の中で、インフラ分野の自然災害の影響緩和を取り組むべき施策の一つと位置付けている。人々の安全・安心・快適な日々の暮らしの実現に貢献する、新たなソリューションを加速させ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを一層強化していくとしている。
審査委員は評価点として、「降水量不足によるダム貯水率の問題、各自治体からの節水の呼びかけが毎年というほど聞こえてくるが、それらの問題意識の喚起が大切であることは明白であり、また、有事・災害時の断水においては、簡易トイレの有効性は高いことが証明されてきた。製品自体の機能だけでなく、危機管理意識の促進という意味においても、住宅設備の一つとして意味のある製品だ。無駄がなくシンプルな意匠も良く、住宅の外壁に合わせた色の展開なども期待できる。」とコメントしている。