三菱ケミカルが生産設備増設 OPLフィルムの需要拡大で

2024年10月18日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルグループは10月17日、光学用ポリビニルアルコール(PVOH)フィルム「OPLフィルム」の生産設備を、中日本事業所大垣地区で増設することを決定したと発表した。2027年度下期の稼働を目指す。
 OPLフィルムは、主にテレビ等の液晶ディスプレイ用偏光板に使用されている。液晶ディスプレイの画面サイズの大型化に伴い、OPLフィルムの需要も拡大している。このような市場環境のもと、同社グループはさらなる需要増加と高品質要求に対応するため、生産設備を増設することを決定した。
 今回増設する生産設備は、高品質要求への対応に加えて従来と比較しても高い生産性が特長で、1系列としては同社グループ最大の生産能力2700万㎡/年を有する。完成後の同社グループの合計生産能力は15400万㎡/年となる予定である。稼働時期が2027年度下期(2027年10月~2028年3月)で、増設能力が2700万㎡/年、増設後の同社グループの合計生産能力が1億5400万㎡/年となる。

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