ブリヂストンは10月17日、ブリヂストンソフトロボティクスベンチャーズと、CRAFSTOとのコラボレーションを発表した。
ヘリテッジが運営するファッションブランドCRAFSTOは、同社の社内スタートアップのソフトロボティクスベンチャーズが販売しているソフトロボットハンド「てとて」の使用済ゴム人工筋肉(ラバーアクチュエーター)を廃棄せずにアップサイクルし、新製品のバッグを開発。
同月より、店頭とECストア共に販売開始した。同社ゴム素材の研究開発の知見を活かし、タイヤや油圧ホースの技術を適用したゴムチューブとそれを囲む高強度繊維のスリーブから構成されるゴム人工筋肉のアップサイクルは初の試みとなる。
どの業界においても一定数発生する返品、廃棄予定の一部パーツを当社が再利用し、バイオレザーと組み合わせることで「未来に配慮した」バッグが完成した。
ブリヂストンソフトロボティクスベンチャーズではゴム人工筋肉の指を持つソフトロボットハンド「てとて」を開発、柔らかいものから硬いもの、大小さまざまなサイズ・形状・重さのものを“いい感じ”に掴むことができる。製造現場や物流倉庫での試験導入が進められている。
ソフトロボティクスベンチャーズは、コア技術であるゴム人工筋肉を活用した柔らかいロボットの社会実装を通じ、人とロボットの新しい未来を創造する。コンセプトモデルの「Dialogue」は、「ヒトとロボットが共存・協働する未来」を体現し、国際的に権威あるデザイン賞「iFデザインアワード2023」の最高賞「iFゴールドアワード」を受賞した。さらに、「Morph」、「umaru」、というwellーbeing領域での活躍が期待される柔らかいロボットを開発しており、製造現場の人手不足解消のみならず現代社会の人間性の回復に一役買っている。
この事業理念と、同ブランドCRAFSTOの「次の世代にも受け継がれていくものづくり」というブランド哲学が交わる事で、今回の異業種コラボレーションが実現した。
2024年10月18日