クラレがサスマ出展 UV硬化材料など10点を紹介

2024年10月22日

ゴムタイムス社

 クラレは10月21日、10月29日から幕張メッセで開催される、サステナブル材料・リサイクル技術の専門展示会「第4回サステナブルマテリアル展(通称サスマ)」(「高機能素材Week」内)に(ブース44ー52)出展すると発表した。
 出展製品は、10点。
 UV硬化材料は、UV硬化コーティング/インキ用の新しいモノマー。粘度が非常に低く、溶剤削減や無溶剤化へ貢献。さらに、既存製品ではトレードオフの関係にある強度と柔軟性のバランスにも優れている。
 〈エバール〉フィルム真空断熱板向銘柄は、優れたガスバリア性を有する〈エバール〉フィルムにアルミ蒸着した特殊銘柄。真空断熱板(VIPs)の性能を向上し、省エネルギーに貢献する。
 改質ポリ乳酸「MLシリーズ」(開発品)は、生分解性を損なわずに、柔軟かつ丈夫に改良したポリ乳酸。特に引張伸度が大幅に向上。押出成形、射出成形、不織布、3Dプリンターフィラメントなど、様々な成形法に適用可能となる。
 面ファスナー〈マジックテープ〉リサイクルタイプは、再生原料を使用したポリエステル 100%の面ファスナー。バックコート剤不要でマテリアルリサイクルが可能。RCS認証を取得している。
 生分解性熱可塑性エラストマー(開発品)は、耐水性と、セルロースレベルの産業コンポスト化が可能な生分解性を持ちつつ、石油化学由来の軟質熱可塑性エラストマーと同等のゴム弾性を有する。生分解性樹脂の機能改善、ヒートシール剤や粘接着剤に好適となる。
 環境調和型エーテル系反応溶媒MTHPは、優れた溶解力、安定性、水との分液性により様々な有機合成の溶媒に好適。工程の簡略化、エネルギー削減、溶媒の回収再利用、廃液の環境負荷低減などに寄与する。
 特殊高耐熱アクリル樹脂〈KURALPHA〉AXグレードは、PC樹脂相当の耐熱温度を持つアクリル樹脂。屋外使用でき射出成形も可能。高剛性により部品の形状を維持しやすい。
 スチレン系エラストマーシートは、「振動減衰性」「優れたゴム弾性」「加水分解性が生じにくい」等の付加価値を有し、フィルム、不織布、メッシュシートなど様々な形状で提案する。
 高耐熱ポリオレフィン(開発品)は、約300℃の高い融点を持つ高機能ポリオレフィン。軽量性、絶縁性、離型性、低吸水性などの特長があり、フィルム製膜、射出成形、繊維など広範な溶融成形材料として提案する。
 CFRP・FRPのオートクレーブ成形用PVOHフィルムは、エポキシ樹脂などの熱硬化樹脂に対して離型性が良く、ガスバリア性と適度な柔軟性により、真空引きの際に成形物の形状に良く追従する。離型フィルムやバギングフィルムに好適となる。

ブースイメージ

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