三菱ケミカルがBENEBiOLの提供開始 バイオマス比率を高めたグレード

2024年10月22日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルグループは10月21日、植物由来のポリカーボネートジオール「BENEBiOL(ベネビオール)」について、バイオマス比率を高めたグレードの提供を10月より開始したと発表した。同グレードは、2024年10月29日~31日に幕張メッセで開催される「第4回 サステナブル マテリアル展」にてパネル展示を行う。
 BENEBiOLは、世界に先駆けて同社グループが開発した植物由来のポリカーボネートジオールで、主にポリウレタン樹脂の主原料として使用されている。バイオマス成分を使用することで、従来の石油由来の製品に比べ、柔軟性と耐薬品性の両立、耐汚染性、特徴的な触感などの優れた機能をポリウレタン樹脂に付与でき、自動車、家具、アウトドア用品向けの塗料・コーティング剤、合成皮革、人工皮革などに採用されている。
 BENEBiOLの既存グレードのバイオベース度は20~50%が中心だったが、今回のHSSおよびNLDSグレードでは80%以上を達成した。また石油由来であった一部のグレードでバイオマス化を実現し(NLSグレード)、BENEBiOLの全てでバイオグレードの提供が可能となった。これにより高品質な機能はそのままに、植物由来原料への転換を進めることで、顧客のサステナブルなものづくりにより貢献するとしている。

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