東レ合繊クラスターが繊維見本市に出展 環境配慮型素材をPR

2024年10月25日

ゴムタイムス社

 東レ合繊クラスターは10月24日、同社の高感性テキスタイル分科会とサステナブルイノベーション素材分科会が、11月6日~11月7日に東京国際フォーラムで開催される、日本最大級の繊維総合見本市「JFW JAPAN CREATION2025」に昨年に引き続き出展すると発表した。
 今回出展のコンセプトは、「クラスター連携による新価値、新素材、新用途開拓」となる。このコンセプトには、日ごろは競争関係にある繊維産地の個々の企業が、“産地連携”というクラスターの強みを活かし、各社の高い技術を持ち寄り、パートナーという仲間意識を持って、素材の開発に引き続き取り組むこと、そして、生まれた価値を世の中に発信し続け、今まで以上に、新たな用途や商流の開拓に取り組む決意を表している。
 展示内容は「高感性素材」と「サステナブルイノベーション素材」の2つのコーナーで構成する、サステナブルな新時代を見据えた高感性・環境配慮型素材を中心にしている。
 100%バイオマス由来ナイロンを使用した新素材をはじめ、バイオマス素材、リサイクル素材、非フッ素撥水加工などの環境配慮素材を使用した「シンセティックマジック」、着用時の快適性向上に着目した素材、麻調ポリエステル素材「パリネ」、ウール調ポリエステル素材「エフレンディ」など、約55点を展示する。
 新素材は7デニールのリサイクルナイロンを使った超軽量素材をはじめ、概ね30デニール以下の100%バイオマス由来ナイロン510原糸を使用した軽量素材となる。
 軽量であることから、テキスタイルの生産時に使用する染料や加工、薬剤が少なく、染色後の乾燥に要する時間が低減され、また、その後の輸送時にかかる燃費が抑制されることで、総合的に環境への負荷が低減されると考え、開発を進めてきた。
 このような、細い原糸を使用したテキスタイルを、品質を維持しながら安定的に生産を行うのは難しく、このバイオマス由来の軽量素材は、高度な技術を持つ日本の企業が得意とする同社ならではの素材となる。
 展示会名は、JFW JAPAN CREATION2025、日時は2024年11月6日、11月7日10時~18時、会場は東京国際フォーラムホールE(展示ホール)、出展規模は、ブース番号Jー69(24㎡)、出展素材数約55点となる。
 主な出展素材は、<新素材>軽量素材、シンセティックマジック、着用快適性素材、パリネ(麻調ポリエステルテキスタイル)、エフレンディ(ウール調ポリエステルテキスタイル)となる。

軽量素材

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