三井化学 タイでPP自動車材の能力を増強

2012年01月18日

ゴムタイムス社

 三井化学㈱およびプライムポリマーは、ポリプロピレン(PP)自動車材の需要拡大に対応するため、タイにおいて、年産1万8000㌧の生産能力を増強すると発表した。新規ライン増設による生産能力増加(2012年第3Q営業運転開始予定)と同時に、より一層顧客への迅速かつ正確なデリバリー対応のため自動立体倉庫の新設が予定される。

 同社グループは、2011年度中期経営計画の基本戦略において、世界トップの競争力を持つPP自動車材事業の更なるグローバル展開を打ち出した。タイでは、2011年は洪水の影響もあり、一時的に自動車生産に影響が出たが、同国は将来も自動車のASEAN最大の生産拠点、輸出拠点であることに変わりはないと同社は考えている。
 また今回の増強で、伸長著しいインドネシアなど周辺国の需要を積極的に取り込み、ASEAN域内でのプレゼンスをより強固にする。また、同社グループのPP自動車材事業は、世界7つの地域(日本、アメリカ、メキシコ、欧州、タイ、中国、インド)で事業展開し、生産体制の強化・拡大を進めており、今回のタイの増強により、世界トップクラスの供給力をさらに強化する。

 同社では今後、自動車メーカーに対し、高品質の製品を供給する製造・販売・技術サービス体制を整備し、さらなる事業の強化・拡大を積極的に進めていく考えだ。

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