ダウが包装アワード受賞者発表 応募の半数がアジアから

2024年10月28日

ゴムタイムス社

 ダウは10月25日、第35回パッケージング・イノベーション・アワード(PIA)の受賞者を発表した。受賞者は、東京国際包装展と共催した授賞式で発表され、受賞作品は10月23日~25日まで会場に展示される。
 今年6月に世界各国の包装業界のバリューチェーン全体から18人の専門家がバンコクに集まり、すべての応募作品を審査した。その結果、技術の進歩、持続可能性、ユーザー体験の向上という3つの基準で優れた功績のあった28の受賞作品が選ばれた。
 同社のパッケージング&スペシャルティプラスチック事業部プレジデント、カレン・S. カーター(Karen S.Carter)氏は「今年の応募作品は、イノベーションの進展だけでなく、地球規模の課題に対して長年にわたり創造的な問題解決を積み重ねてきた成果を反映している。応募作品は多様性に富んでいた。製品の保存期間を延ばす先進的な材料から、包装廃棄物を大幅に削減するデザインまで、私たちが目にしたイノベーションは、複雑な課題に対処する業界の能力を示している。このアワードは現在の成果を称えるだけでなく、包装業界における将来の発展の土台を築くもの」と述べている。
 同社アジア太平洋地域コマーシャルバイスプレジデント、バンバン・カンドラ(Bambang Candra)氏は「アジアは世界の製造業の中心地としての役割を担っており、初めてこの地域でパッケージング・イノベーション・アワードを開催したことは重要な出来事。今年の応募の約半数がアジアから寄せられたことは、素材科学、デザイン思考、サステナビリティのイノベーションにより、包装の未来を形作るこの地域の影響力が高まっていることを示している」と述べている。
 第35回PIAの審査委員長であり、Mintel Groupのグローバル包装担当役員、デビッド・ルッテンバーガー(David Luttenberger)氏は「審査員を10年以上務め、新しい表彰のあり方を考え、創り出してきた。例えば、新興市場向けの特別賞や単一素材包装のフロンティア開拓に特化した特別賞を創設しました。新しい才能とアイデアが実際に私たちの顧客業界の未来を形作るという卓越性において、グローバル環境が進化していることの証」と述べている。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー