三菱ケミカルグループは10月28日、植物由来ポリオール「BioPTMG(バイオPTMG)」が、加平の合成皮革(以下、「バイオ合皮」)に採用されたことを発表した。また、本バイオ合皮が使用された小物雑貨(ショルダーバック、ウエットティッシュケース等)が、サステナブルな商品を企画・販売するトリプルエーが運営する「tonto」で販売される。
BioPTMGは、2021年に同社グループが開発した植物由来ポリオールで、ポリウレタン製品やポリエステル製品に対して柔軟性、耐久性、高反発性を付与することができる素材。独自の精製技術により、樹脂にしたときの着色が無く、石油由来品と同じようにインテリア、ファッションから工業資材に至るまで幅広い分野で使用することができる。また、92%以上の高いバイオマス度を有しており、枯渇資源である石油の消費量を削減できるだけでなく、原料となる植物が成長過程でCO2を吸収するため、温室効果ガスの低減にも貢献する。
合成皮革メーカーである加平は、製造工程において発生する合成皮革の端材から良質なものを選別し、小物雑貨ブランド「tonto」で販売する商品に有効利用し、CO2排出量の削減に取り組んでおり、加平のサステナブル戦略とBioPTMGの特性が合致し、今般の採用に至った。
今回採用された商品は、2024年10月29~31日に幕張メッセで開催される第4回サステナブルマテリアル展で展示する。また、商品は「tonto」サイトにて、10月28日から販売開始予定。
同社グループはBioPTMGをはじめとする植物由来の素材の展開を加速させ、サステナブルな社会の実現に貢献していくとしている。