東洋紡エムシーは10月29日、DINOS CORPORATION(ディノス)と共同で、11月から同社の三次元網状繊維構造体「ブレスエアー」を用いた敷布団の回収リサイクルプログラムを実施すると発表した。
家庭等で使用した「ブレスエアー」使用の敷布団を回収し、水平リサイクル型三次元網状繊維構造体「ブレスエアーメビウス」として再生することで、化石由来原料の使用削減とプラスチック廃棄量の削減を目指す。
同プログラムにおいて、ディノスは、過去に「ブレスエアー」使用の敷布団(一部モデル、シングルサイズのみ)を購入された方のうち、下取りサービスを利用して新たに「ブレスエアー敷布団NEO+」のシングルサイズを購入された方を対象に、使用済み商品を無償で回収する。同社は、回収した敷布団から取り出した「ブレスエアー」に由来する再生化材料を原料の一部に用いることで、水平リサイクル型三次元網状繊維構造体「ブレスエアーメビウス」として再生する。この「ブレスエアーメビウス」を使用した敷布団は、ディノスから2025年以降に数量限定で販売する予定となる。
「ブレスエアーメビウス」は、市場から回収した使用済みの「ブレスエアー」に由来する再生化材料を重量比で25%配合した製品で、日本環境協会の環境ラベル「エコマーク」を取得している。品質面でも従来品と同等のクッション性を実現し、機能性や快適性は従来の「ブレスエアー」とほとんど変わらない。
これまでの「ブレスエアーメビウス」の再生化原料は、使用済みの業務用製品を由来としていた。一般の消費者が使用した製品を回収し、再生化する試みは、同プログラムが初めてとなる。
ディノスの「ブレスエアー」敷布団シリーズは、2007年からテレビショッピングやオンラインショップなどを通して販売し、ディノスの敷布団としては最大の出荷数を記録している。同プログラムを通してディノスと同社は、役割を終えた「ブレスエアー」敷布団シリーズを、「ブレスエアーメビウス」敷布団シリーズとして再生させることによって、化石由来原料の使用削減とプラスチック廃棄量の削減に貢献していく。
2024年10月30日