東レが新テキスタイルを発表 高捲縮糸で高いストレッチ性

2024年10月31日

ゴムタイムス社

 東レは10月30日、同社独自の高捲縮糸を用いた高いストレッチ性を特長に持つ、Lightfixを高度化した、新たなスタンダードテキスタイル「ライトフィックスD」を発表した。ライトフィックスDは、Lightfixの上位ブランドとして、2027年度には100万mの販売を目指す。
 同社では着用者の快適性を高めるため、独自の高捲縮糸を使用しストレッチ性に特化したLightfixを開発し、2016年の販売開始以降、ユニフォーム業界における高性能ストレッチ素材として高い評価を獲得してきた。さらに近年では、身体的なストレスを軽減するための軽量性や、夏場の酷暑長期化への対策など、作業中におけるさらなる着用快適性が一層求められている。
 ライトフィックスDは、Lightfixの上位ブランドとして、その特長を維持しながら、同社独自の高捲縮糸と差別化原糸の融合、重ね織りといった組織アレンジを実施することで多層構造という素材設計にしており、それにより多くの機能を付与し、用途によって使い分けができるよう設定されている。
 凹凸のある多層構造にすることでボリューム感(嵩高)や、春夏素材としてニーズの高い肌離れ性や吸汗速乾性、高通気性を可能とした。またフラットな高密度多層構造では、コンパクトな質感と優れた軽量性を付与している。ライトフィックスDは多種多様な組織展開でLightfixの高ストレッチ性を維持しながら、高い軽量性や物性を付与し、Lightfixをより高度化することを実現した。
 現在、Lightfixはワーキング用途を中心に、近年はサービス、オフィスや病院・介護施設のユニフォーム用途にも展開しており、さらには海外のスポーツアパレルなど、国内外に販売促進している。今後は高度化したライトフィックスDを展開し、既存の用途拡大とともに、学生服やカジュアル用途、海外のユニフォーム用途にも拡大する予定となる。このように着用者のニーズに対し、柔軟に対応することで用途を拡大し、新たな業界のスタンダードテキスタイルとしての地位の確立を目指す。
 同社は、今後も着用者の快適性、安全性をさらに追求すべく開発を進め、人々の働き方やライフスタイルの多様化に応じた、豊かな生活の実現に貢献する。

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