住友化学の2025年3月期第2四半期連結決算は、売上収益が1兆2413億9500万円で前年同期比4・6%増、コア営業利益は294億7600万円(前年同期は966億6700万円の損失)、営業利益は1212億4900万円(同1336億7900万円の損失)、四半期損失は65億2700万円(前年同期は763億4600万円)となった。
セグメント別では、エッセンシャルケミカルズの売上収益は4030億円(前年同期比127億円増)、コア営業損失は367億円(同77億円改善)となった。合成樹脂やメタアクリル、各種工業薬品等は原料価格の上昇により、販売価格が上昇した。コア営業損益は持分法適用会社であるラービグ リファイニング アンド ペトロケミカル カンパニーの業績が悪化した一方で、市況が改善した。
エネルギー・機能材料の売上収益は1388億円(同111億円減)、コア営業利益は87億円(同22億円増)となった。正極材料の原料金属の市況が低水準で推移した。また、アルミニウムの出荷が減少した。一方、前年同期低調であった自動車関連用途の出荷は増加した。
情報電子化学の売上収益は2243億円(206億円増)、コア営業利益は375億円(197億円増)となった。ディスプレイ関連材料、半導体プロセス材料である高純度ケミカルやフォトレジストのいずれも、需要の拡大により出荷が増加した。
2024年3月期連結業績見通しは、直近に公表されている業績予想から修正され、売上収益2兆6000億円(前年同期比6・3%増)、コア営業利益1000億円、営業利益1800億円、当期利益は250億円を見込んでいる。