フコクの25年3月期第2四半期連結決算は、売上高が445億8500万円で前年同期比3・8%増、営業利益は20億6000万円で同94・5%増、経常利益は22億2100万円で同59・8%増、中間純利益は15億4200万円で同47・2%増となった。営業利益については原材料費や燃料費上昇の影響を合理化や売価反映などで吸収し、大幅な増益となった。
セグメント別では、機能品事業の売上高は198億6700万円で同7・8%増、セグメント利益は23億9100万円で同44・3%増となった。売上については自動車メーカーの生産が復調したことおよび為替換算の影響により増収となった。利益は合理化効果や原材料価格等の上昇を売価に反映したことにより増益となった。
防振事業の売上高は195億1100万円で5・9%増、セグメント利益は13億2400万円で同53・7%増となった。売上はインドや米国での需要増加および為替換算の影響で増収となった。利益は合理化効果や金具鋼材費の上昇を売価に反映したことにより増益となった。
ライフサイエンス事業の売上高は4億7800万円で同20・5%増、セグメント利益は1億1600万円で同39・2%増となった。売上については受注が好調なことを受けて増収。利益も増益となった。
金属加工事業の売上高は26億9900万円で同22・8%減、セグメント利益は0百万円の損失(前年同期は3300万円の利益)となった。同事業は現在、採算性向上のため非採算部品の事業縮小に努めており、売上高は前年同期を下回った。利益は合理化効果に加えて、金具鋼材費の上昇を売価に反映したが損失となった。
ホース事業の売上高は24億400万円で同8・7%減、セグメント利益は8000万円で前年同期比7700万円増となった。売上は東南アジアなどでの需要減により減収となった。利益は合理化効果や原材料価格等の上昇を売価に反映し前年同期を上回った。
25年3月期通期業績予想は変更なく、売上高は930億円で前期比4・7%増、営業利益は48億円で同31・6%増、経常利益は48億円で同17・2%増、当期純利益は37億5000万円で同22・9%増を見込んでいる。