東海カーボンの24年12月期第3四半期連結決算は、売上高が2586億5900万円で前年同期比3・4%減、営業利益は152億1100万円で同48・9%減、経常利益は160億9700万円で同51・3%減、四半期純利益は55億8400万円で同73・9%減となった。
カーボンブラック事業の売上高は1193億7900万円で同7・4%増、営業利益は163億7100万円で同2・8%増となった。タイヤメーカーにおける生産調整の影響などにより、販売数量は前年同期比で減少したものの、コスト上昇分の一部を販売価格に転嫁したこと及び為替等の影響により、前年同期比で増収増益となった。
ファインカーボン事業の売上高は405億9000万円で同25・2%増、営業利益は104億1700万円で同38・8%増となった。パワー半導体向けの販売はEV市場の成長鈍化の影響を受け始めたものの、メモリ半導体需要は回復に転じ、主要製品Solid SiCフォーカスリングの販売数量は前年同期比で増加した。
24年12月期通期連結業績予想は直近から変更はなく、売上高は3700億円で前期比1・7%増、営業利益は230億円で同40・6%減、経常利益は230億円で同44・7%減、当期純利益は150億円で同41・1%減を見込んでいる。
2024年11月07日