NOKの25年3月期第2四半期連結決算は、売上高が3936億6600万円で前年同期比11・1%増、営業利益は190億8400万円で同292・4%増、経常利益は211億1700万円で同28・8%増、中間純利益は136億400万円で同11・7%増となった。
セグメント別では、シール事業の売上高は1791億円で同期比0・2%減、営業利益は112億円で同34・9%増だった。円安による為替の影響(+46億円)を除くと実質50億円の減収となった。地域別では、日本は自動車向けが生産台数減少の影響を受けマイナスだった。中国は日系自動車の厳しい状況を非日系向けへの取り組みで一部カバーするも、為替の影響を除くと微増。アセアンは主要市場での自動車ローン審査厳格化の影響による需要減の傾向に変化はなかった。
電子部品事業の売上高は売上高は1975億円で同22・5%増、営業利益は65億円(前年同期は35億円の営業損失)となった。なお、電子部品事業の営業利益が黒字転換したのは「上半期ベースで17年度以来7期ぶり」(同社)としている。
分野向けでは、スマートフォン向けは、北米向けの販売ピークが第2四半期(前期は第3四半期がピーク)となったことなどもあり売上が大きく増加した。自動車向けはバッテリー向けは前年同期比較で増加しているが、それ以外の用途が減少し、売上はほぼ横ばい。
HDDはデータセンター向け需要の回復に加え、顧客での在庫積み増しなどもあり、売上が増加した。
25年3月期通期連結業績予想は前回発表を修正した。売上高は7455億円(前回発表7447億円、増減額8億円増)、営業利益は319億円(同280億円、同39億円増)、経常利益は387億円(同381億円、同6億円増)、当期純利益は228億円(同232億円、同4億円減)を見込んでいる。
同社が11月7日にオンラインで開催した中間決算説明会では、鶴正雄社長が
2024年11月08日