三ツ星ベルトの25年3月期第2四半期業績は、売上高が454億5100万円で前年同期比8・1%増、営業利益は45億4800万円で同9・9%増、経常利益は42億8600万円で同23・6%減、四半期純利益は60億9100万円で同69・5%増となった。
国内ベルトは売上高が142億400万円で同2・4%増、セグメント利益が42億900万円で同6・5%増となった。自動車部品分野では、新車向けは販売が前年並みに推移し、補修市場向けにおいてはトラック用の販売が好調であったため、売上高が増加した。産業機械分野では、伝動ベルトにおいては販売が前年並みに推移し、搬送ベルトはゴムコンベヤベルトの販売が好調だった。一方、合成樹脂素材は半導体・液晶装置用の販売が低調だった。
海外ベルトは売上高が245億3400万円で同9・4%増、セグメント利益が17億6600万円で同30・6%増となった。自動車部品分野では、東南アジア地域においてガソリン車の販売減少やローン金利の上昇の影響を受け、新車向けの販売が低調だった。一方、中国及び米国において四輪車電動ユニット用ベルトの販売が好調だった。また、インドにおいても電動二輪車後輪駆動用ベルトの販売が好調であったため、自動車部品分野全体として売上高が増した。
産業機械分野では、中国及び一部東南アジアにおいて市中在庫の調整の影響を受け、補修市場向けの販売が低調だった。一方、農用市場で収穫機械用の補修部品交換需要の拡大と新製品の投入が寄与し、販売が好調だった。また、OA機器向けにおいて東南アジアのOEM販売が好調であったため、産業機械分野全体として売上高が増加した。
建設資材の売上高は37億2600万円で同20・1%増、セグメント利益は2億8200万円で同9・5%増となった。建築防水向けでは施工現場の人手不足の影響を受けるも、完工物件の増加が寄与し売上高が増加した。土木遮水向けでは廃棄物処分場などの超大型の工事物件が寄与し、売上高が増加した。また、2023年2月に事業を譲り受けた土木防水向けでは大型公共工事物件の受注増により、売上高が増加した。
エンジニアリングストラクチュラルフォーム、電子材料、仕入商品などが含まれるその他の売上高は29億8600万円で同13・8%増、セグメント利益は1億3100万円で同80・7%増となった。
25年3月期通期業績は、直近に公表されている業績予想からの修正はなく、売上高が885億円で前期比5・3%増、営業利益は90億5000万円で同16・6%増、経常利益は86億円で同10・5%減、純利益は93億円で同30・9%増を見込んでいる。
2024年11月12日