豊田合成は11月8日、同社の従業員である横井浩二氏が、厚生労働省から「卓越した技能者(現代の名工)」を金属加工部門において受賞したと発表した。
この制度は技能尊重の気風を社会に浸透させ、技能者の地位と技能水準の向上を図ることを目的に、その道の第一人者とされる技能者を表彰するもので、同社では今回が初めての受賞となる。
今回受賞した横井浩二氏は1990年に入社以来、金型の機械加工・仕上げ業務に従事し、機械加工による金型部品製作において卓越した技能を活かし、従来にない五軸加工技術を確立。大型で複雑な形状の金型でも高精度な加工が可能になった。
また年々、自動車部品の意匠が複雑化し、機械加工レベルの向上が求められる中、若手技能員から国内外の金型などの管理監督者まで、幅広く人材育成に従事している。国や県が実施する技能検定においても、実技指導員として多数の技能士を輩出しており、今回それらの功績が認められた。
今後も同社は優れた技能者の育成に努め、ものづくりの発展に尽くしていく。
横井氏は、「このような素晴らしい賞の受賞に際し、今までご指導、ご支援いただいた、上司や諸先輩、同僚の皆さまに心より御礼申し上げる。微力ではございますが、今後も後輩たちへの指導を通じ、先人の方々の思いをつなぎ、技能伝承・技能向上に貢献すべく、精進していく。」とコメントしている。
2024年11月11日