ブリヂストンのインドのグループ会社であるブリヂストンインディア プライベートリミテッド(BSID)は、同国のプネ工場およびインドール工場において乗用車用プレミアムタイヤの生産能力増強を決定した。投資金額は約8500万米ドル(約119億円※1=1ドル140円換算)。
成長投資は25年初より順次着手し、プネ工場では29年までに年産約110万本増強、インドール工場はプレミアムタイヤ生産のための質向上投資を実施する。加えて、商品設計基盤技術「ENLITEN」によるインド市場に最適なカスタマイズをした断トツ商品づくりのために、25年よりプネ工場内にサテライト・テクノロジーセンター機能を設置し、原材料企画から製品調査設計及びモノづくりまでのエンジニアリングチェーン全体の技術開発能力強化と迅速化を図る。
同社は、乗用車用プレミアムタイヤビジネスで、安定した経済成長やインド国内の自動車保有台数、生産台数の増加を背景に、インド市場を成長マーケットと位置づけている。中長期に渡って乗用車用タイヤ全領域および、高インチタイヤを含むプレミアム領域における需要伸長の追い風を最大限掴むとともに商品設計基盤技術「ENLITEN」を搭載する「断トツ商品」を強化し拡大することで、インド市場でのプレゼンスを高め、マーケットリーダーポジションをより強固なものにする。
プネ工場の所在地マハラシュトラ州プネ近郊チャカン。生産品目乗用車・小型トラック用及びトラック・バス用ラジアルタイヤ。操業開始乗用車用ラジアルタイヤ2013年1月、トラック・バス用ラジアルタイヤ2013年10月。敷地面積約76万m2。生産能力乗用車用ラジアルタイヤ日産約1万1000本(24 年10月末時点)。トラック・バス用ラジアルタイヤ日産約1900本(24年10 月末時点)。
インドール工場の所在地マディヤ・プラデーシュ州インドール近郊ケーダ。生産品目は乗用車ラジアルタイヤ。操業開始1998年3月。敷地面積 31万500m2。生産能力日産約1万9500本(24 年10月末時点)。従業員数は約1200名(24 年10月末現在)。
2024年11月08日