三洋貿易の24年9月期業績は、売上高が1292億6300万円で前期比7・2%増、営業利益は70億7200万円で同8・4%増、経常利益は79億500万円で同11・5%増、当期純利益は52億700万円で同8・8%増となった。
セグメント別では、化成品の売上高は408億6500万円で同6・7%増、営業利益は26億600万円で同19・2%増となった。
ゴム関連商品は国内向け原材料需要の好調継続に加え、円安進行による輸入品の販売価格見直しや高付加価値商材の副資材の販売増加で、売上、利益ともに堅調に推移した。化学品関連商品は、主力商材が好調に推移したことや、円安の影響などで高騰した仕入価格への価格見直しが進み、売上、利益ともに好調に推移。ライフサイエンス関連商品は主力商材の放熱製品や界面活性剤が好調なことや、円安を背景とした電材の輸出伸長により、売上、利益ともに堅調に推移した。
機械資材の売上高は518億5500万円で同10・2%増、営業利益は45億8300万円で同3%増となった。産業資材関連商品は、日系自動車メーカー認証不正問題による生産台数調整の影響は一部ありつつも、日系自動車メーカーの生産好調により売上は堅調に推移したものの利益は減少した。グリーンテクノロジー関連商品(旧機械・環境関連商品)は、飼料加工機器の本体納入および関連消耗品販売が堅調となった。木質バイオマス関連事業は、大型案件の計上があり、売上、利益ともに好転した。科学機器関連商品は、仕入価格の上昇や円安の影響を受けて売上、利益ともに減少した。
海外現地法人の売上高は350億5000万円で同3・2%増、営業利益は17億4800万円で同35・7%増となった。Sanyo Corporation of Americaは、高機能性樹脂の販売単価下落により、売上は減少したが、フィルム関連や自動車関連が堅調で利益は増加した。三洋物産貿易(上海)は、中国系自動車メーカーの台頭や景気減速の影響を受けた日系自動車メーカーの減産影響で売上、利益ともに減少。Sanyo TradingAsia(タイ)は、自動車関連が好調で売上、利益ともに増加した。Sun Phoenix Mexico.は、日系自動車メーカーの好調を受けたゴム関連と自動車関連が好調で売上、利益ともに増加した。Sanyo Trading Indiaは、ゴム関連、自動車関連が堅調で売上、利益ともに横這い。Sanyo Trading(Viet Nam)は、掘削資材の新規立ち上げや化学品関連、ゴム関連が好調で黒字に転換した。Sanyo Trading Indonesiaはゴム関連は堅調の一方で、化学品が低調で、利益は減少した。
25年9月期の通期連結業績予想は、売上高1320億円で前期比2・1%増、営業利益71億円で同0・4%増、経常利益75億円で同5・1%減、当期純利益49億円で同5・9%減を見込んでいる。
2024年11月13日