クリヤマホールディングスの2024年12月期第3四半期連結決算は、売上高は588億8400万円で前年同期比6・8%増、営業利益は38億5200万円で同11・9%増、経常利益は42億4900万円で同9・6%増、四半期純利益は27億5900万円で同1・5%増となった。
アジア事業は売上高が200億4800万円で同1・2%減、営業利益が19億4300万円で同3・4%増となった。うち、産業資材事業の売上高は125億6000万円で同5・6%減、営業利益は15億5300万円で同21・1%減。主要顧客である建機・農機をはじめとした産業用機械メーカーの生産台数が減少した影響を受け、尿素SCR用モジュール・タンクや各種樹脂・ゴム製品等の販売が減少した。また、中国においては景気低迷により、建機の生産台数が軟調に推移したため、同国での関連商材の販売が減少した。
スポーツ・建設資材事業の売上高は68億7300万円で同6・4%増、営業利益は6億5900万円で同380・8%増となった。スポーツ資材については、公共の体育館をはじめとする文教施設における改修物件の需要を着実に取り込んだことから、体育館用床材「タラフレックス」(弾性スポーツシート)の販売が増加した。建設資材については、鉄道施設の安全対策強化に伴う改良・改修工事の増加を背景に、「TALEーTILE」(ホーム先端タイル)や「スキマモール」(列車とホームの隙間緩衝材)、「エーストン」(ノンスリップタイル・点字タイル)等、同社オリジナル製品の販売が増加した。
北米事業の売上高は344億7400万円で同13・1%増、営業利益は23億6000万円で同24・8%増となった。底堅い米国経済を背景に、幅広い分野で各種ホース・継手の需要を取り込んだ。また、米国本社・物流倉庫の移転・拡張をはじめとした物流機能の最適化を推進したことが、販売機会を拡大する契機となった。
欧州・南米・オセアニア事業の売上高は43億6200万円で同0・3%減、営業利益は3億8000万円で同10・6%減となった。
24年12月期通期の連結業績予想は、直近に公表されている業績予想からの修正は無く、売上高730億円で前期比1・9%増、営業利益44億円で同10・8%増、経常利益49億円で同8・4%増、当期純利益33億円で同13・0%減を見込んでいる。
2024年11月13日