クレハの2025年3月期第2四半期連結決算は、売上収益は816億4100万円で前年同期比7・7%減、営業利益は69億5900万円で同23・9%減、税引前四半期利益は74億4300万円で同24・5%減、親会社の所有者に帰属する四半期利益は56億5100万円で同16・9%減となった。
セグメントのうち、機能製品事業の売上収益は285億4400万円で同16・1%減、営業利益は11億6600万円で同58・8%減となった。リチウムイオン二次電池用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂やPPS樹脂およびシェールオイル・ガス掘削用途向けのPGA(ポリグリコール酸)樹脂加工品の売上げが減少したことから、この分野での売上げ、営業利益はともに減少した。炭素製品分野では、球状活性炭の売上げは増加したが、高温炉用断熱材の売上げが減少したことから、この分野での売上げは前年同期並みとなり、営業利益は減少した。
樹脂製品事業では、売上収益は227億9800万円で同2・8%減、営業利益は39億5300万円で同8・3%減となった。コンシューマー・グッズ分野では、フッ化ビニリデン釣糸「シーガー」の売上げが増加したが、家庭用ラップ「NEWクレラップ」の売上げが減少したことから、この分野での売上げ、営業利益はともに減少した。業務用食品包装材分野では、売上げ、営業利益はともに前年同期並みとなった。
2025年3月期の連結業績予想は、直近に公表されている予想を下方修正し、売上収益は1600億円(前回発表1700億円、増減率5・9%減)、営業利益は100億円(同140億円、同28・6%減)、税引前利益は105億円(同140億円、同25・0%減)、当期利益は70億円(同100億円、同30・0%減)を見込んでいる。