ADEKAの2025年3月期第2四半期決算は、売上高が1950億7500万円で前年同期比4・0%増、営業利益は182億9600万円で同23・6%増、経常利益は168億6600万円で同8・6%増、四半期純利益は114億8500万円で同8・9%増となった。
化学品事業の売上高は1116億5100万円で同9・9%増、営業利益は150億1900万円で同24・7%増となった。
樹脂添加剤全体では、住宅内装材向け塩ビ用安定剤の販売が、北米での販売拡大や新規採用により好調に推移した。また、食品包材向け透明化剤や自動車部材向け酸化防止剤等の販売が、海運混乱を危惧した顧客の発注前倒しもあり好調であった。
電子素材全体では、半導体では、生成AI関連の需要を中心に回復し、先端DRAM向け高誘電材料や先端フォトレジスト向け光酸発生剤の販売が好調に推移した。ディスプレイ関連では、ブラックマトリクス樹脂の販売が中国での販売拡大や新規採用により好調であった。
環境材料全体では、販売数量の増加により、前年同期に比べ増収増益となった。自動車のエンジンオイルに使用される潤滑油添加剤の販売が、ハイブリッド車の販売拡大を追い風にインドをはじめアジア諸国で採用拡大し好調に推移した。また、住宅等の建築塗料に使用される反応性乳化剤の販売もインドや中国での採用拡大により好調であった。
2025年3月期通期の連結業績予想は、直近に公表されている業績予想から修正し、売上高が4260億円(前回発表は4260億円、増減率0・0%)、営業利益は411億円(同392億円、同4・8%増)、経常利益は392億円(同384億円、同2・1%増)、当期純利益は245億円(同242億円、同1・2%減)を見込んでいる。