旭化成は11月12日、2024年11月より、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスのプライベートブランド eatime(イータイム)の納豆の包装印刷において、水性フレキソ印刷に使用する樹脂版に同社の水現像フレキソ印刷樹脂版「AWP」(以下「AWP」)が採用されたことを発表した。
同社は、ナベプロセスと協業し、水性フレキソ印刷と水現像版「AWP」の組み合わせにより当該パッケージにおける最適な印刷条件を確立し、国内パッケージ印刷の主流であるグラビア印刷と比較して約14%のCO2排出量削減に貢献する。
水性フレキソ印刷は、溶剤インクを多く使用するグラビア印刷に比べ、一般的にVOC排出が低いこと、また水性インクは低温での乾燥が可能で、乾燥工程で消費されるエネルギーが少なくて済むことが知られて いる。さらに印刷樹脂版においても、水現像版は水をベースにした現像液を使用するため、VOCを含む有機溶剤の使用を避けることができ、これに伴うCO2排出削減効果も期待ができる。
現在、日本国内のパッケージ印刷においては油性グラビア印刷が主流となっているが、近年は環境への意識の高まりからフレキソ印刷が注目されており、特に印刷プロセスで溶剤を使用しない水性フレキソ印刷への関心が高まっている。
このたび、「eatime 大豆の甘みと食感を堪能できる国産大豆大粒納豆」のパッケージにおいて 、水性フレキソ印刷と水現像版「AWP」の組み合わせ技術による水性フレキソ印刷が採用となった。
同社は、『 世界の人びとのいのちとくらしに貢献します』をグループミッションに掲げており、今後も 水性フレキソ印刷および水現像版「AWP」の普及に努め、パッケージ印刷の現場から溶剤を無くすことで印刷現場の環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。