東ソーは11月13日、花王が開発した使用済みつめかえパックの水平リサイクル技術を用いた「おかえりつめかえパック」において、日本包装技術協会主催の第48回木下賞「研究開発部門」賞を、連携企業として受賞したことを発表した。
このたび受賞した製品の一部に使用される再生材料に、同社が開発したリサイクル助剤「メルセン-S」が配合されている。
衣類用液体洗剤などのつめかえパックは、内容物保護のため機能の異なるフィルムを積層した複合プラスチック製品。複合プラスチックをマテリアルリサイクルする場合、リサイクル後の物性低下や粘度増加が課題となっていた。
同社が開発したメルセン-Sは幅広い樹脂と混ざりやすいことに加え、物性と透明性を維持したまま繰り返しリサイクルすることが可能。
同社は今後もメルセン-Sを活用し、複合プラスチックを含むさまざまなプラスチックの水平リサイクルを促進していくとしている。