石油化学の営業利益は37%減 レゾナックの1~9月期

2024年11月14日

ゴムタイムス社

 レゾナックホールディングスの24年12月期第3四半期連結業績は、売上高が1兆275億4900万円で前期比9・0%増、営業利益は588億8500万円(前年同期43億900万円の損失)、経常利益は464億9900万円(前年同期71億5000万円の損失)、四半期純利益は507億7000万円(前年同期63億6700万円の損失)となった。半導体・電子材料セグメントの好調を受け、増収増益となった。
 セグメント別にみると、合成ゴムが含まれるケミカルセグメントの売上高は3810億5300万円で同1・0%減、営業利益は64億2000万円で同37・1%減となった。石油化学は、ナフサ価格上昇に伴う販売単価上昇により増収があったものの、誘導品の定修による販売数量減で減益となった。化学品は売上高は前年同期並み、一部製品の原料高により減益となった。
 黒鉛電極は、市況低迷の影響を受けた販売数量の減少及び販売単価の下落により減収減益となった。黒鉛電極は、市況低迷の影響を受けた販売数量の減少及び販売単価の下落により減収減益となった。
 半導体・電子材料セグメントの売上高は3284億8600万円で同35・9%増、営業利益は453億3200万円(前年同期は124億6300万円の損失)となった。半導体材料は前年同期からの半導体市況の緩やかな回復により増収となった。デバイスソリューションは、HDメディアがデータセンター向け需要の回復により大幅な増収、SiCエピタキシャルウェハーも販売数量の増加で増収となった。
 24年12月期通期業績予想は前回発表から売上高と当期純利益は下方修正、営業利益と経常利益は上方修正した。売上高はケミカルセグメントでナフサ価格が想定を下回る見込みであることを背景に、下方修正した。営業利益は、半導体・電子材料セグメントで需要が引き続き好調に推移し想定を上回る見込みであることを背景に、上方修正。経常利益は、想定より円高に推移したことによる為替差損の影響を、営業利益の上方修正の影響が上回り、上方修正した。当期純利益は、経常利益の上方修正の影響を特別損失等の増加の影響が上回り、下方修正した。
 24年12月期通期業績予想は、売上高1兆3820億円(前回発表は1兆3920億円、増減率0・7%減)、営業利益は775億円(同610億円、同27・0%増)、経常利益は615億円(同510億円、同20・6%増)、当期純利益は320億円(同345億円、同7・2%減)を見込んでいる。
 セグメント別の業績予想では、半導体・電子材料は売上高4370億円(前回発表4330億円)、営業利益615億円(同500億円)、ケミカルは売上高5180億円(同5350億円)、営業利益90億円(同110億円)、モビリティは売上高2120億円、同2050億円)、営業利益45億円(同40億円)、イノベーション材料は売上高970億円(同1000億円)、営業利益105億円(同100億円)を見込んでいる。

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