東ソーが新設備稼働開始 CO2の削減と有効利用へ

2024年11月15日

ゴムタイムス社

 東ソーは11月14日、このたび山口県周南市の南陽事業所において二酸化炭素(CO2)回収および原料化設備を新設し、稼働を開始したと発表した。同設備で回収したCO2は同社主力製品であるイソシアネート製品の原料として使用する。
 同社は、イソシアネート原料である一酸化炭素(CO)をナフサから製造している。このたび稼働した設備では、自社技術による回収プロセスを用いて、CO製造過程から発生する燃焼ガス中のCO2を回収し、CO原料として活用する。
 年間約4万tのCO2を回収し、ナフサ代替原料として有効利用することで、同社イソシアネート製品の低炭素化に寄与する。
 また、CO2回収プロセスでは、自社開発の高耐久性CO2回収アミンを回収剤として採用した。今後、同設備での運用により同社CO2回収アミンの性能、耐久性を確認すると共に、更なる性能向上および外販に向けた取り組みを推進していく。
 同社は、長年培ってきたあらゆる技術と経験を結集してイノベーションの創出に挑戦し、CO2の削減と有効利用を達成するとともに、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。

CO2回収および原料化設備

CO2回収および原料化設備

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